最初で最後のキスのネタバレレビュー・内容・結末

「最初で最後のキス」に投稿されたネタバレ・内容・結末

あと少しみんなが優しくなれていたら、あんな最期にはならなかったのか......
考えさせられたララランドと違い、意図がわかりやすかった2パターン見せるラスト、そうあってほしい、こうだったら違っていたかもとあの瞬間が分岐点のように描かれていたが、そんなに簡単な話じゃないんじゃないかと勘ぐってしまう。

ブルーはこの先どう生きていくのか、この過去をどう語るのかとなとばかり考えてエンドロール見つめた。母親と心から和解する日はこないのかな、受け入れることはできると思うけれど。

ファッションショーのシーンが最高だった。もう一回見たい
言葉が溢れてしまって、冷静になれなくって、このあとしばらく、他の映画見るのお休みしてしまったほど。

ロレンツォが、腹を蹴られながら空想を始めるシーンで、気付いた。

これ、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」だ。

そこでめちゃくちゃなバッドエンドが来ることを悟ってから、涙がもう止まらない。

もう悲しいLGBTQ+の映画は嫌だ。見終わってすぐに思ったのはこれだった。若い世代に、やっぱりカミングアウトしてはいけないのではないか、とも受け取れてしまうようなメッセージを、これ以上発信してほしくない。

ロレンツォのように、自由に生きて、人生を全うして良いことを伝えてほしい。

それでも、実際の事件に基づいてるわけだし、これは私たちマイノリティの歴史であり、未だ現実でもある。それを突きつけられて、改めて絶望する。


ブルーの母親のブログのくだりから、この作品が訴えてることは一貫していた。

それは、自分と他人を同一視しないこと。他人と自分との境界線をちゃんと引くこと、だ。

ブルーの母親は、自分の子供が自分の所有物だと思っているからあんなブログ書を書く。所有されてきたブルーは、自分の気持ちにも気付けず、彼氏に支配されてしまう。

そしてブルーの彼氏は、自分の快楽がどれほど相手を傷つけるかわかっていない。(それ以前に女をモノとしか思ってないんだけど)

ロレンツォは自分と同じ感覚で相手がいてくれると思っていて、暴走する。

アントニオは良い両親のもとに育っているが、兄よりも出来のいい自分が死ねばよかった、と思っている。バスケが好きだけど、仲間外れ気味。これでロレンツォのことを好きになってしまったら。家でも社会でも疎外感を感じている彼は、居場所を見失いつつある。そうして自分へ向く嫌悪のすべてをロレンツォに向けてしまう。アントニオが向けた銃口は、本当はロレンツォではない。自分だ。実際に、ヘイトクライムの多くは、加害側が同性愛者であることが少なくない。

これらは全て、他人と自分の「同一視」の問題であり、相手の領域を侵害することは、私たちが最も犯しやすい間違いだろう。言い換えれば「相手の立場にたつ」「相手を尊重する」という単純なことが、相手との関係性に曇らされて、「愛情」という名の元に相手を良いように操ったりしてしまう。

性的な悦びは、他方が死に等しい嫌悪感や傷を受ける一方で、他方は至高の快楽を感じていたりするので、本当に合意ってどんなに雰囲気壊してダサくても必要よね…と、最終的に、性的合意の話に落ち着いてしまい(もちろんその視点からのアプローチでも正しいし、この作品の素晴らしい要素でもあったのだけど)、アントニオが置かれた心理状態には触れずに終わる。そこにもやもやしてる。
あの心理状態のままだったら、ロレンツォがなにもしなくても、どこかで爆発してるか自殺してるから、アントニオは。根本を置き去りにしたままなんだよ…。

最後はどうせ教育ビデオみたいにするなら、触る前にお互いお話をしましょう、気持ちを確認しましょう、でもよかったのでは…。NOと言う勇気も大事だけど、何よりも衝動に任せて触っちゃだめなんでしょうが。

映画では相変わらず「暗い」ジャンルを脱しないLGBTQ+だが、両親の描き方に変化が出てきた。
「君の名前で僕を呼んで」の両親を思い出す、子供を尊重できる素晴らしい両親揃い。監督は、「少年犯罪は親が悪かったのでは」と責められることが多いので、そう描きたくなかったそうだ。それぞれ同じ職場で、階級がはっきり別れていたのも興味深かった。

Un Bacioは、「One Kiss」の意味の他に、イタリア語で手紙で「じゃあね」と締める言葉にも使われるのだそうで、良い邦題。

きらきらとした青春の描きかたには胸が締め付けられた。音楽も最高。色んな方向から議論ができるという意味で、素晴らしい作品だった。

この映画のためだけに配給会社を立ち上げた黒崎さんにも、シネマテーブルでお話を聞けてとても刺激になったし、とても心に残る一本になった。良い映画と出会えて、黒崎さんに感謝。
胸が痛くて堪らない映画だった。
あの街じゃなければあの結果にはならなかったんだろうか。
それとも周りの環境がどうであれアントニオはロレンツォのことを受け入れられずに結果同じことになってしまったんだろうか。
タイトルも見終わってから考えると、まじで辛いものがある。
ラスト3人の笑顔が眩しすぎて、現実との差が大きすぎて、涙が出てしまった。
あんなに楽しかったのに、もう戻れない過去になってしまったんだな
アメリカで実際に起こった殺人事件を基にイヴァン・コトロネーオ監督が執筆した小説に、本人が更に共同脚本で手を加えて映画化したイタリアの青春ストーリー。
ポップな映像と音楽が軽やかでありながら、若者達のリアルな心情を切実に描き出しています。
前の里親から見放されても、学生達から差別を受けても、自分に自信を持って独自の美意識を曲げることのないロレンツォの、自分はみんなから好かれているというポジティブな妄想が、ひたすら眩しくて、切なくて、苦しい。
ブルーが愛している男性にひたすら盲目で、自分が心と体に深く負った傷を無意識に自覚しないようにしていて、後からその辛さが一気に噴出したときに初めて利用されていたことに気付く、というのもすごくよく分かって、共感できて、辛かったです。
物語終盤のアントニオのロレンツォに対する感情は、ホモフォビアと断定するには複雑過ぎるもので(じゃなきゃ恋愛感情は無くても『最初で最後のキス』なんてしない)、そうした自身の内面の混乱に本人が冷静に向き合う余裕が持てなかった最大の理由は、周囲の目の圧力であり、それこそがロレンツォに手を下した間接的な犯人なのだろうと思いました。
ロレンツォは死ぬ直前までポジティブで、その前にボコボコに殴られているのにキスしたことが嬉しくて、着ていた服を額に飾りたいなんて言って、自分を撃ち殺そうとしているアントニオに笑顔で近づいていくのが、とても切なかった…
違いや差別を恐れる必要はないという知識があれば、落ち着いて思い遣りのある対応ができて、こんな悲劇は起こらなかったはず。
そして、他の人達には同じ悲劇を起こして欲しくない。
彼らに起きたことを、他の人達にも知ってほしい…私も知ってほしいと思いました、心の底から。
沢山の人達に、この映画を観て欲しいです。
三人が笑顔で仲良く抱き合う姿が、本当に眩しくてキラキラしてて、白昼夢の残像みたいに、ずっと心に残っています。
「友情にはハッピーエンドが必ずあるとは言えない、、それでも、、」

〜あらすじ〜
転校生として田舎に引っ越してきたロレンツォはいきなり学校で除け者にされる。そこで同じような扱いを受けた女子のブルーに自分はゲイと伝えて次第に友情が芽生えてくる。そこにアントニオという、バスケ部の除け者が加わり、3人の交流が始まる。。


[感想]
16歳の頃の自分と重ねていつの間にか観ていました。ラストの衝撃。思春期の若者たちには勇気と知恵が少し足りないんですね。自分もそうでした、振り返ってみても、あのときこうしておけばといくつもの失敗を後悔しています。

作品の色合いに合わないラストが衝撃的すぎて、カメラを止めるなの構造とも似ている気がしました。なので、この映画も口コミで話題になればもっと公開数が広がる気がします。というか、みんなが観るべき映画だと思います。

現実問題、若者の苦悩や葛藤をテーマに、それをあまりにも暗く描かず、最初はポップに仕上げているから、とても入りやすかったのですが、そこからは予想もしえない最後に突きつける残酷な悲劇に言葉が詰まりました。その悲劇に後悔があるからこそ、最後の彼らの笑顔はものすごく切なかったです。
押し付けがましくなくても、考えさせられるものがありました。

友情が芽生えて、育んで、成立させるために「他人を心から受け入れる」と1つの回答も作品から聞こえてきました。簡単なものに見えて難しいものであると思います。

作品のテーマを真摯に受け止める結果になったこの映画はベストムービーに入れたいと思います。

まだ観ていない方はぜひ、おススメです!
結末を知った上では二度とは見たくない。けどもしこの映画の記憶だけがすっぽりなくなったらもう一回みたい。そんな映画です。

前半のキラキラ、ポップ、親友さえいれば無敵!感がほんと〜に良かった!画面がかわいいし音楽はノリノリで楽しいし笑顔あふれる。

ロレンツォが本当に良かった!ゲイだっていうことをあの偏見まみれの隠しもせずに生きていくことがどれだけ苦しいことか私には想像してもしきれません。彼は完全に強い人間なんじゃなくて、強く見せてる部分も大部分を占めてるんだなっていうところが年相応で良かった。例えば自分がみんなに愛されてる妄想をしたりだとか、そういう部分で彼の弱いところを見せてくれていたけど一番はやっぱり車内でなんで自分を養子にしたのかって聞いた部分だと思う。
両親がいつ亡くなったのかとかなんで施設に逆戻りしたのかとか劇中では分からないままだったけれど今までの人生の中で脆さを隠さざるを得なかったっていうこととそんなに愛されてなかったんだろうなってことはわかる。その上でロレンツォが人一倍愛を求めていたことも。自分をひたすらに守ってくれた新しい父親を見て、ロレンツォはこの人たちなら愛してくれると思って希望を抱いたりしたんだろうか。
偏見の中で生きていくのは辛いだろうに自分を隠してしまったりはせず、脆い部分だけを隠してしまうロレンツォの選択にものすごく胸が痛くなった。

ブルーは最初、えっほんま?まじで?と思ってたけど本当に股がゆるいわけじゃなくて、愛しい愛しい彼に愛されたかっただけなんだと知って彼氏へのヘイトが高まった。
完全にブルーの気持ちに漬け込んでて大切になんて一切してないし、それでもブルーは彼からの愛が欲しくて一生懸命で…健気すぎて見てて痛々しくなるような恋だと思った。

アントニオも偏見の中で生きてきたのだと思う。真偽の程はわからないものの知的障がい者だとされてて、留年してる学校ののけもの。三人組の中でも彼が一番何をするにも臆してて、無敵モードに入りきれてない、人の目をかなり気にするタイプなのかなと感じた。
この悲劇って、そもそもロレンツォのことを元から偏見の目で見てたから起こったことなんじゃないかとさえ思う。彼のお兄さんの話って、アントニオの心の底の声だと思って私は受け止めていたから、ロレンツォは苦手みたいな本音と、でも彼は友だちっていう建前が常にアントニオの中で争ってたんだと思った。
思春期ゆえの視野の狭さ、経験の浅さとそれに反しての思い込みの深さ。さらにプラスして偏見の怖さを突きつけられました。

最後に示されていた模範解答は彼らには難しすぎる。だからこそラストシーンはあまりに眩しくて涙が止まらなかったです。
悲しい結末だけど、ブルーは今年のベストヒロイン。ラプトルのブルー超えた。
みなさん書いてらっしゃいますが、幸福度の高い序盤、中盤とショッキングなラストの落差がすごいですね。
私自身、何も知らずに見たので鑑賞中かなり驚きましたし、ダメージを受けて帰路につきました。


Netflix配信の「13の理由」のような、ティーンに向けた映像作品で、これが誰かの救いになればいいと思いますし、大人は救いの手を差し出せるといいなと思います。

この映画の1番キッチリしてるなと思うところは、「みんな考えてね」という開放的なラストにするのではなく、最後にIFの世界をあえて見せるところだと感じました。つまり、あえて模範解答を見せることが素晴らしいなと思います。この模範解答によって、最も根本的なテーマの「個の尊重」が浮かび上がりますし、よりティーンに伝わりやすくなったのかなと思います。(説教くさいと感じる人もいるかもしれませんが…)


彼が、セクシャリティを受け入れられず、ああいった行動をしてしまったのは、彼が育つ中で身につけてしまった差別意識が原因の1つだと思います。この映画は観客個人の中に眠る偏見みたいなものを認識できる良い機会になるのかなと思います。
日本のティーン向けの映画やテレビドラマなどで、このタイプの映像作品が多くの若い人の目に触れるようになればいいのになと願っています。
上半期に観たCMBYNと君の見つめる先にがゲイであることを受け入れてくれる系だったから油断してた。

LGBTだけでなく、女性の性被害の問題、学校内での発砲事件、終盤にこれだけ詰め込むとか半端ねぇな。
性被害に関しては、日本も他人事ではいれない状況あるため、見れてよかったと思う。
同意のない性行為は犯罪、これ絶対。

ロレンツォの言っていた「完璧な人間なんていない」って言葉、泣けちゃう。
やっぱりゲイであることを欠点みたいに思ってたんかな…、そういう社会だもん。友達思いでユーモアもあってお洒落、勉強もできて芯の強いロレンツォ、憧れる。

ロレンツォには4Pのこと明るく言っていたけど、ブルーはあの壁の落書きを見る度に突っかかりがあったんだろうな。あれはいじめじゃなくてセカンドレイプだよね。

コンプレックスにまみれ追い込まれてしまったアントニオ。本編で彼が知的障害であるかどうか定かでなかったが、もし、そうであるなら学校側の配慮が足りない。障害を考慮せず留年ってそんなのだめでしょ。彼はこれ以上欠点を増やしたくなくて、過ちを犯してしまったんかな…。

映画全体としてはポップな青春ドラマだったのに、ラストはシリアスな社会ドラマしててこの緩急にやられた。

これを供給してくれた映画会社に感謝。
3人が始めて集まるシーンも電車のシーンも素敵。
残された皆は幸せになれるのか…
しかし落差が激しい。
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