このレビューはネタバレを含みます
上半期に観たCMBYNと君の見つめる先にがゲイであることを受け入れてくれる系だったから油断してた。
LGBTだけでなく、女性の性被害の問題、学校内での発砲事件、終盤にこれだけ詰め込むとか半端ねぇな。
性被害に関しては、日本も他人事ではいれない状況あるため、見れてよかったと思う。
同意のない性行為は犯罪、これ絶対。
ロレンツォの言っていた「完璧な人間なんていない」って言葉、泣けちゃう。
やっぱりゲイであることを欠点みたいに思ってたんかな…、そういう社会だもん。友達思いでユーモアもあってお洒落、勉強もできて芯の強いロレンツォ、憧れる。
ロレンツォには4Pのこと明るく言っていたけど、ブルーはあの壁の落書きを見る度に突っかかりがあったんだろうな。あれはいじめじゃなくてセカンドレイプだよね。
コンプレックスにまみれ追い込まれてしまったアントニオ。本編で彼が知的障害であるかどうか定かでなかったが、もし、そうであるなら学校側の配慮が足りない。障害を考慮せず留年ってそんなのだめでしょ。彼はこれ以上欠点を増やしたくなくて、過ちを犯してしまったんかな…。
映画全体としてはポップな青春ドラマだったのに、ラストはシリアスな社会ドラマしててこの緩急にやられた。
これを供給してくれた映画会社に感謝。