ラール

ターミネーター ニュー・フェイトのラールのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

今回のターミネーターはメキシコに現れ、メキシコ人の主人公を追いかけるという内容だったが、メキシコからアメリカに逃げる際に「国境の壁」を描いていたことが、秀逸だと感じた。
それ以外にも、監視カメラやロボットが普及した現代社会を事細かに描くことによって、AIが人間に反逆する未来が近づきつつあることが暗示され、ストーリー全体がリアリティを得ていた。
アクションシーンの出来も素晴らしく、1秒先の展開すら気になって仕方がなかった。
ただ、一つだけ欠点を挙げると、「スカイネットを倒しても別のAIが誕生して人類を破滅させる」という未来が明示されたため、後味は良くなかった。もっとも、主人公がそうした未来に抗う決意を固めたことこそ、本作の肝なのかもしれない。
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