のっけから最強のターミネーター&強化人間による凄まじく強烈なアクションシーンが展開されて度肝を抜かれてしまいました。この掴みは凄い！
案の定、その後クールダウンという名の中だるみがあるわけですが、クライマックスではさらに壮絶なアクションで盛り上がっていくわけで、アクション映画としての強度は申し分のない。その立役者は、勿論T-1000を遥かに上回る最強のターミネーターと、それと戦う美しき強化人間（マッケンジー・デーヴィス）であります。シュワルツェネッガー&リンダ・ハミルトンが実は彼らの引き立て役だったというのが本作の最大のトラップであり、評価ポイントだと思います。T3以降では間違いなく一番面白いですよ。
ただストーリーは賛否両論あるでしょうね。「T2」の正統続編と言っていながら、違う世界線の話ですからね。で、その新たな世界線に登場する人類のリーダーを殺すために未来からターミネーターがやって来るという物語はT1&2の完全な焼き直し。これは続編というよりリメイクというべきなのかも。物語が拡散しきってしまったシリーズを原点回帰させるということでは、正しい先祖帰りだとは思いますが、この安直さというか、芸のなさは手放しでは称賛しにくいですね。
