ベテラン俳優（おじさん）×人気アイドル
人気アイドル・ヨンウはバイク事故からの復帰後初の出演作の舞台は男性同士の愛を主題とした作品。しかし、ヨンウは稽古に遅刻するわ、台本は真面目に読まないわ、態度はでかいわで大変。
それを見かねたベテラン俳優・ジェハが迫真の演技を見せる。
そこから、ヨンウは態度を改め始め、だんだんと舞台の役として振舞うようになり･･･。
というまぁ、この概要だけみるとのどから手が出るほどの私の好物なんで見た。
もっとコメディタッチで明るくポップな作品かと思えば、意外とトーンは重い。
ジェハが既婚者でありながら、役作りのためと言い訳をしつつヨンウに魅了されていく姿などもあり、最後ハッピーエンドではないのがひしひしと伝わる。
窮鼠はチーズの夢を見ると雰囲気などが似通っていると思った。
激重メンヘラ人気アイドルが妻がいながらも、自分に目を向くように色々ちょっかいを出す姿はまさに雌豹。
最初あんなにえらそうなクソガキだったのが、えらい妖艶になっていく。
ポスター撮影がもうすごかった。
あんまりそれまで二人のBL的絡みはないんだけど、一気に色気が出ていてやばかった。
さらに納屋での濃いキスのあと、急に明るい音楽がなったかと思えば二人でバカンスに出かけてた笑った。
ただ、それも一瞬で今にして思えばこの時が二人にとって1番幸せな時間だと思うと切ない。
すぐに二人で密会してるのがバレて、世間は大騒ぎ。奥さんもブチギレ（当たり前）
ラストの舞台については、このメンヘラアイドル誰か殺しそうだし自殺しそう。とか思ってたけど誰も死ななくてよかった。
ただ、死ななかったからこそ奥さんを選んだジェハを見つめるヨンウの視線が哀しい。
ジェハもヨンウとの一連のことは演技のためと言い切り、奥さんを選んだがそれは本当にそうだったのか。
そもそもの舞台の設定とかあるのか無いのかわからんストーリーはなんなんだ？とはなった
個人的には思ったより切ない激重感情映画だったのが少し残念かな。
頭悪くてもいいので明るいBL映画が見たいところ
