余韻に浸りたい衝撃的な一本と出会いました。
涙を流さないひと、流すひと。
言葉もでないほどの痛み。
傷を負った手と手。
そしてダンス。
全てに意味のある構図、言葉でなく視覚的に状況説明がされる。
前半はこれ以上ないほどの心理描写を淡々と見せられる。
物語が動き出す中盤からのトーンの変化も秀逸。静かながら少しシュールな雰囲気にまた引き込まれる。
映像表現のセンスの良さだけでなく、ドラマの持つメッセージ性も最後までしっとりと心に響き、夢に出てきそう。ラクダとか…
誰もが抱えているだろうバツ印をそっと剥がしてくれるようなあたたかさを感じました。