このレビューはネタバレを含みます
自分にとっての日常が、相手にとっての非日常。その非日常を知りたい、相手にも自分の日常を知ってほしいなって思うのが、好きになるってことなのかも。
舞台挨拶つき。深川さんはまいまいと呼ばれているらしい。
全体
2人もさとみもニコもよかった。あと気まずい空気を流す感じがうまいなーと思った。
キャスティング
・ぼんやりした主人公のふみ、深川麻衣はいい感じだった。プロポーズを断るのに、手に持ってた指輪をはめてみるところとか。指輪をはめるってこととこの人との結婚を受け入れるっていうのは別の話だからね。ついはめたくなっちゃうよね、どんな感じかなって。あと指がきれい。
・大恋愛の末いろいろあっていまはバスの運転手のたもつ、山下健二郎もいい感じなんだけど関西弁のイメージが強すぎて、「あのね、僕ね、〇〇のことがまだ好きなのね」みたいなセリフがあるんだけどもうせめて語尾を「さ」とかにしてくれないかなと思った、関東圏の人は気にならないんだろうけどね……。
あとこの2人を25才同級生にするのもどうかなと。初恋なら近所のお兄ちゃんでもよかったのになー。もう妻子がいてもいいし。同級生感がないなー。
しかし今日25歳でプロポーズされる子はいるだろうけど、同級生3人のうち2人乳児を過ぎた子どもがいるのはけっこう珍しくないか。
脚本が男性視点だなーと思ったところ
・飲み会から帰ってそのまま「寝る」っていうシーン
歯磨きと化粧は落とせと言いたくなる。(妹も言ってなかった)
・大きめのシャツ一枚はおっただけで脚が丸見えな状態のまま、電話で玄関から外に出るシーン
100歩ゆずってベランダ……
クッキーとパンをさとみ家で囲むシーンとか、映画館でも笑いが生まれてたので健二郎さん愛されてるなあと思った。他に笑いが生まれてたのは「今日とまってく?」→ニコ、たもつの「え?」のとことゴッホ、ピカソ、たもつのとこかな。
山で叫ぶシーンは、深川さんの声が通ってていい感じだった。
ラストの「絶対私を好きにならないでね」は、(中盤の元妻をたもつが愛し続ける理由が、ふみ的には「元妻はたもつのこと全然好きじゃない(だからたもつは元妻をずっと好きでいる)」)「私をずっと好きでいてね」ってことだと思うんだけど、たもつの「じゃあやめよ」はどーかな。結婚とか付き合うとかじゃなくてこのくらいの関係がいいって感じなのか。
でもその前に、あの流れでの付き合う? は「元妻も子どもも遠い外国に行っちゃうから手近なこいつでいいかな?」って感じがするんだけどそこはいいのか。