にっきい

カットスロート・ナインのにっきいのネタバレレビュー・内容・結末

カットスロート・ナイン(1972年製作の映画)
2.4

このレビューはネタバレを含みます

夜はエログロナンセンスをネタバレで。
夜にっきい始めました。

夜にっきいで見る作品をアマプラで物色してたら、マカロニウエスタンなのにホラー?
って言うかスペインの映画やからマカロニ(イタリア)ちゃうけど(笑)
しかも舞台が西部劇の時代ってだけで、ガンマンが出てきて撃ち合うような話しやないので、最早西部劇かすらも怪しい…。
マカロニでもウエスタンでも無かったら何なのさ?(笑)
因みにタランティーノ監督の『ヘイトフル•エイト』の元ネタらしいです。
確かにそっくりだったかも。

金鉱で殺人や強姦、放火を働いた7人の犯罪者を護送途中の馬車が、金塊目当ての山賊に襲われる。
護衛の騎兵隊は殺され馬車は壊れ、生き残ったのは鎖で繋がれた罪人7人と軍曹とその娘。
って事で"ナイン"です。

と言っても馬車が壊れた事故で脚を骨折して、1人は自力で移動できなくなり、邪魔者扱いされて生きたまま焚き火に焼かれて死亡。
軍曹の言う事を聞かない罪人は目玉を撃ち抜かれて死亡と、開始30分ほどで2人減っちゃいます。

生き残った人たちはロクな武器も食料も無いまま、雪山を越えて町まで辿り着けるのか?

何か1番若い軍曹の娘がいきなり弱って自力で移動出来なくなるんですが、何で?
娘を抱えてふらふらなところを捕まえられ吊され拷問を受ける軍曹。
そして囚人達に強姦される娘。

この軍曹、移送してる犯罪者を放置しないのは正義感ではなく、最初の7人の中に自分の妻を殺した犯人がいると思い探し出して復讐しようとしてたから。
そしてもう一つ重大な秘密があって、それは囚人を繋いでる鎖が実は金で出来ている。
軍曹と娘の2人だと重くて運べないけど、囚人に運ばせれば簡単に移動出来る。
結局それも囚人にバレて軍曹は囚人達に焼き殺されるんだけど。

コレ上手い設定ですよね。
犯罪者同士だから普通他人を殺してでも自分だけ助かろうとするけど、殺した人は脚を斬り落として鎖から外せても、人数が減れば1人に対する鎖の負担が増えて運ぶのが困難になる。
しかも金だから少しでも沢山運びたい。
だから下手に仲間割れ出来ない…、と思ってたら列車に轢かれて鎖切っちゃった(笑)

何やかやあって町の近くの酒場まで辿り着けたのは囚人3人と娘だけ。
でも結局は烏合の衆。
仲間割れの果てに娘が自爆して全滅でFIN。

残酷描写が売りらしいけど、雪山からのワンシチュエーション脱出劇で、ホラーと呼べるかは微妙。
焼け爛れた焼死体や、斬り落とされる脚、刺されて溢れ出る内臓と当時としては頑張ってたとは思うけど。
もっとハイテンションなグチャドロかと思ってたけど、登場人物が少ないからそれほど盛り上がりもなく退屈でした。
にっきい

にっきい