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マリア・ブラウンの結婚のSoulFoodKitchenのレビュー・感想・評価

マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)
4.5
Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下
「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選」で見ました。

いきなりドーン💥
冒頭からカッコエエ〜😍
全てが演劇的でケレン味があって決まってる🤩
撮影がスゴイ‼️
カメラは被写体を追いながら横移動するけど、被写体が隠れたら、そのまま部屋の壁を横切って、また現れる被写体を捉える💓
部屋の中から外を撮りながら、そのカメラが、まま部屋の中へと戻ってくる🎥
決まりすぎで、なんかゾクゾクする〜😆
なんと言っても、マリア・ブラウンが所作がきまりすぎや。
一々、見栄を切る様な、その妖艶な目👀
さり気無くタバコを咥える大人な口元💋
ハイヒールの爪先から入る描写にもウットリ😍
黒のガーターベルトにはトキメキ🥹
そして、電話をかける時もテーブルの上に乗って見せつけるかの様にストッキングに覆われた脚を投げ出す・・・
もう最高やん💗
黒人米兵と、コレからセックスしようとする時に開いたドアから覗き見する死んだはずの夫の姿が心霊写真みたいでゾワ〜・・・
と、そこからの乱闘から思わず花瓶でバーン💥
一連の流れは歌舞伎か演劇そのもので惚れ惚れする😸
「ドキュメンタリーのよう」「すごいリアル」が褒め言葉として使われるのに、まるで真反対な一々、決め決めの描写がカッコよすぎるワ🤩
いきなりジャジャーンと劇的に入る音楽もムッチャ新鮮で美しい🎵
かと思えば、長いテーブル越しの面会室では隣も大声を出すから負けじと大声を出して、気がついたら一人だけ大声出してて、みんな笑ってしまう・・・
そんなお茶目なところも好きや🥳

ストーリーは戦後ドイツで激動の時代を生き抜いた女半生記。
「貴方が私を抱いたんじゃない、私が貴方を抱いたの」・・・カッコエエ〜😻
彼女にとっては夫を想い続けガムシャラに働く事が生き甲斐やったのか・・・
全てを手に入れた途端に自分自身も崩れていく・・・🥲
来る来ると、わかりながらの1954年のドイツ対ハンガリー戦WCのラジオ中継が流れる中の衝撃のラスト・・・🔥

エンドロールでのドイツ歴代首相の写真がファスビンダーのドイツへの愛憎乱れる熱い想いが感じられるな。
映画ファンなら一度は見て欲しい傑作🎞️
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