ayaka

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のayakaのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

大人になったルーザーズ達が、ペニーワイズの再来のため、デリーに集まる。
各々生活があって、皆離れて暮らしているから、最初は記憶も断片的だし、心も散り散りなのですが、一緒の時間を過ごすうちに、団結が強まっていく。
それは良いことだけでなく、トラウマにも立ち向かうことになるから、簡単な作業ではない。
「それぞれが一人きりになって、自分の思い出の品を探す」シーンは、ペニーワイズによるアトラクション感が前面に出ている主題の後ろで、心の旅の要素が薄ら香ってきて、とても哲学的だと感じました。心の中にしまっておいたトラウマを乗り越えてこそ、人は大人になるのでしょう。

表面では過去の懐かしさ・美しさをうたっているんだけど、観ている側としては不思議と現実に戻りたくなった。
やっぱり今の自分の周りにいる人や環境って、自分が大事にしたいと思って、望んだことだと思うから、手放しちゃいけないなって。
押し付けがましく説教されるよりも、ノスタルジーをこれでもかって魅せられると凄く説得力がありました。

あっ、ちゃんと諸々怖かったですよ♪
(映画館で何度かびくってなりました)
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