クレイアニメのストップモーションが十八番のシュヴァンクマイエルだけど、こっちは人形劇主体。
現実と寓話が錯綜する流れは、滑稽で面白い。人間臭い人形達の所作から、悪魔と道化には愛着すら湧いてくるほど。
ただし、人形を妙に生々しく、奇っ怪に映し出すあたり、この人ならでは。木材の音を上手く使っていますね。
見ているうちに、不安な気持ちにさせられます。最後のあたりは、狂気すら感じます。人間の。
ゲーテを読んでいないと、ストーリーを理解できなさそうです。でも、読む気はありません。そんなのは、ヤンの映画に必要ないと思ってますから(笑)