予告で面白そうだなと気軽に観に行ったら、すごく好みの映画だった。
まず映像の美しさ。さえない主人公の勤める巨大な工場、降り続く雨、ぬかるんだ道、まばらなネオンの街並み。切り取る構図も絶妙にかっこよく、画面を見ているだけで幸せ。
ピアノメインの音楽も、うら寂しい映画の雰囲気にぴったりだった。
初見時、ラストのナレーションが唐突に感じて??となったのだけど、あとから色々反芻するとああなるほどとなった。
サスペンス的にも面白いが、同時に中国の時代の流れ、それに巻き込まれる人々への眼差しもある、とてもいい作品でした。