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イスマエルの亡霊たちのろのネタバレレビュー・内容・結末

イスマエルの亡霊たち(2017年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

弟の半生をモチーフにした作品に取り掛かる映画監督のイスマエル。賢くて美しい恋人がいるけど、突然そこに失踪して死んだものと思っていた元妻が現れる。
この元妻がめちゃめちゃ奔放かつ神出鬼没。平静を装いつつ嫉妬に悩む現恋人はもちろん、クズ気味とはいえ振り切ろうと努めてきた過去を目の前にしてうろたえるイスマエルもちょっとかわいそうだった。

娘の喪失に打ちひしがれている元妻の父や、映画をどうしても撮り終えてほしいプロデューサー、劇中映画の主題になっている弟…いろんな関係性が同時進行で描かれているから、複数の映画を観ているような気分になる。
それにくわえて現実と劇中映画と悪夢の境界があやふやになっていくのもあって難しかったけど、感情が大忙しなマチュー・アマルリックの顔のインパクトにちょっと笑っちゃった。あとマリオン・コティヤールはどの映画でも安定感がすごい。

英語字幕で見たから理解がズレてるところも多々あるかも。
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