10月13本目の試写会は台湾発ホラー「怪怪怪怪物!」。
これはすごい映画だった! ともかく胸くそ悪くて救いはないけど、圧倒的に引き込まれた!
主人公はクラスのいじめられっ子。そのクラスもいじめっ子たちの無法地帯。先生も無駄に美人なだけで、事なかれ主義で見て見ぬ振り。台湾の学校ってここまで荒んでる?
このいじめっ子たちの無軌道ぶりがひどすぎる。「時計じかけのオレンジ」を意識している気もするが、ポップなノリでかなり残虐。老人に対する虐待は本当に見ていて腹が立つ。
そして、その「苛立ち」が作品全体を引っ張っていく。「早くこいつらやられてしまえ!」なんて思うホラー、そうそうないよね。ある意味、モンスターの方がヒーロー?
「降頭師一家惨殺」
「降頭師とは、蟲を使い人の命を奪う」
夜の闇に紛れて人を喰らう怪物VS悪逆非道な不良少年たち。闘いの結末には意外にも泣かされるかも?
かなり振り切れた作品なんで、前半の軽いノリに騙されて見ていると、どんどんハードになっていくから弱い人は気をつけて。
昨年の東京国際映画祭ワールドフォーカスで上映され話題を呼んだ、「あの頃、君を追いかけた」のギデンズ・コー監督最新作。
本当に怖ろしいのは「怪物」か「人」か?
ともかく胸くそ悪いけど、すごいよ、これ。気になった人は見てみて!