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SUNNY 強い気持ち・強い愛のtafelanatomieのレビュー・感想・評価

SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)
4.8
大根さん、凄い!本当に凄い!
今までで間違いなくベストでしょう。

当方アムロちゃんの一個下、コギャル世代ドンピシャ、不惑早生まれとしては、こんなの泣くに決まってるし!そして、ほぼ全編泣きながら観たし!

あの頃、サッカーしかしてなかった当方としては同級生のコギャルたちは遠い存在だったし、当時の思い出で、文化祭の打ち上げで遭遇したアムラー3人組がいたんだけど、聞いたら同級生で、でも自分よりはるかに大人っぽい感じがしたし、異世界の住人だと思ってた。

そんな当方でも、物凄い大根さんの愛を、僕らの世代への愛を感じた。コギャルたちをとても愛おしく撮ってた。オッサン、本当にキモい!と思うぐらい、愛おしく表現してた。

しかも、当時は良かったよね、いい時代だったよね、あの頃に戻りたいよね、という感じに終わってなくて、今を楽しんで生きてこう、という感じも十分伝わった。

大根さんは本当に表現は上手い!

当時の音楽が効果的に使われてたとおもうけど、そこは割とどうでも良い。当時も散々聴いたし、今さらなついわーとも思わないし。

ところどころの表現の上手さが涙腺も琴線も刺激される!

ララランドオマージュの、ララララブソンクダンスのギャグは最高!全員コギャルの女子校はデフォルメが強めだけど、そこで1回目の号泣! 笑い泣き!

広瀬すずと三浦春馬のクラブでの「やさしい気持ち」のシーン、なんだこの既視感は? 当時のCM?それともそのPV? でも最高!笑い泣き!

エンディングテーマがアムロちゃんなのも、その当時のアインコンだったアムロちゃんが歌う(多分)「SWEET 19 BLUES」にすることで、当時のコギャルたちと今はアラフォーになってる女性たちへの賛歌、そして引退するアムロにゃんへのはなむけでしょうか。もちろん、ここでも号泣!

まだまだ引っかかりがあったとこは沢山あったけど、今はこの熱い想いをここに書き留める作業に徹する!

でもねー、困るんだよね、こういう映画。

だって、物語としては、上手くいってないなー、バランスおかしいなー、ってとこ結構あったし。おでん屋のシーンとか、ギャグなんだろうげど、ちょっと壊しすぎ感は否めない!あと、オッサンが当時のコギャル文化に合わせようとして、ちょっとズレてるみたいなのはいくつかあったし。

でも、やっぱり最高。
傑作だわ、これは。

感情に揺さぶられると正確な評価が判断出来ない!2018年ランキングで、このままではベスト3に入ってしまう、、、

韓国版は今のところ観ようと思わない。

日本版の余韻をしばらく楽しむ。
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