ラッキーマウンテン

リズと青い鳥のラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
4.0
フランス映画寄りの日本映画をアニメで作った感じ。
登場人物の好感度云々で評価を左右したくなる、いわゆるアニメ映画とは一線を画していると思う。
私はその日本映画らしい間が苦手だけど、丁寧に作っている印象は受けた。特に人物描写。
物語もアニメ未見だけどちゃんと理解できました。

とは言ったものの、主人公?のみぞれが最初は嫌いすぎてどうしようかと思った。
話が進むにつれ、なるほど天才少女でしたかと納得。そりゃ練習も後輩の指導もしないでフグ見てられるし図書室の期限も堂々と破れるわけだ。
そして後半、反対に人格者らしき描写をされていた希美の薄っぺらさが露呈していく。
大好きのハグでみぞれに対する返答が最高。それしかないんだね。
締め方も希美の自分勝手な面が自然に出ていて良い。

合奏シーンくらい最後に見せてくれや!と思うけど、フランス映画寄りの日本映画なのであの締め方で正解でしょうね。
あと途中のみぞれソロが見事だから良いです。
しかし絵面がキラキラしてるのもあって綺麗に締めてるっぽく見せてたけど、根底にあるのを煮詰めていくといつかヘドロになりそうと感じたのは私だけ?

絵本パートの声優に対しては残念…と思ったけど、本田望結ちゃんならまだそんな経験ないだろうから仕方ないね。
声優だったらボコボコに叩いてたけど…。
ところで櫻井孝宏の声帯を持つ教師ってやばいですね。そんなの遭遇したら人生狂っちゃうね。おわり