日継

リズと青い鳥の日継のレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
3.3
音響が良いと思う。音響でここまで物語全体がとても立体的になるのね
これでもか、という程に繊細で敏感。1つ1つのカットがちらちらと物憂げに動く。動きで伝える。
みぞれがのぞみにゆったりと近づく、そっと触れようとするその時、その瞬間の静寂と胸の高なり、緊張、みぞれの心臓がそのままスクリーンに現れる、震えが動きになる。
のぞみの些細な、言い方を変えれば無神経な動作のひとつひとつ、の受け止め方、心の動き、繰り返し。瞬間瞬間の切り取り。
目を凝らさないと見えない細い蜘蛛の糸が、目の前に何重にも張り巡らされているような、近づけなさ、危うさ、

きになったところ
正直みぞれの声以外は聞くのが苦痛
そして台詞そのものに対する意識は意外と希薄なのか、深夜アニメ、オタクアニメでーす!という話し方
あと、局所アップの細かいカットの連続が多用されているのだけれど、効果があるのかないのかイマイチわからなかったりするところもある。少し手癖っぽいというか、頭でっかちというか
dis…や物語終盤の「でも今は…」等も、少しカッコつけすぎて逆に滑ってる

あとエンドロールで素直にリズと青い鳥流してくれればいいのになんでガッカリな主題歌が流れるの
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