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仮面ライダーエグゼイド トリロジー アナザー・エンディングPartIII 仮面ライダーゲンムVSレーザーのkaiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

数日考えてなんかもやっとするのは結局ドクター勢が黎斗の価値観を否定するだけのものを持っていなかったからかなーと思い至りました。
黎斗の目的はライダークロニクルによって命の概念をコンティニュー可能なものに変えることだった。正宗はそれを利用して、いわば命を己の野望=金儲けの材料に使ったわけで、明確に倒さなきゃいけない悪役だった。
でも 黎斗は命に対する倫理観が違うだけで命を大切に思ってない訳じゃないので、ぶっちゃけ人類が全部バグスターになったとして何がいけないの?という 黎斗の問いかけに作品として明確な答えを出せなかったのがもやる原因だろうかなと。
本編はその問いかけから、正宗をラスボスにすることで逃げたけど、今回は 黎斗がラスボスだからその問いから逃げられず、そうすると結論はお前は間違ってないけど倫理が許さないという論破になってない回答になる訳で。
ただ、本人も自分の倫理観が受け入れられないことを分かってたから、できる筈なのに自分のコンティニュー数をいじらなかったし、最後の賭けとしてゾンビクロニクルを仕掛けたのかなーと。
永夢と貴利矢はいつか、黎斗のこの問いかけにちゃんと回答しないといけないんだと思います。それがスピンオフになるのか、小説版になるのかはわからないけど。
いずれにしても、エグゼイドは久々に色々考えさせられる良い作品でした。
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