約40分の心震えるドキュメンタリー。罪無き人を救え！
ヒスパニック系男性フアンは、ある朝普通に仕事場に行くと、警察に取り囲まれ16才少女の殺人容疑で拘束される。
身に覚えが無く、当日のアリバイもあったが、検察側は全く受け付けず裁判は開始され…、という内容。
本人、弁護士、検察側、関係者様々のインタビューと関連映像を時系列で組み立て、観やすくシンプルに展開される。
いわゆるえん罪であるが、このケースでは奇跡が起こった。
ネタバレではあるが、当日のアリバイとは娘と観戦したドジャースの特別な試合。
この試合観戦も、娘と行くことになったいきさつも、当日の席の場所も売店に行った事も、全て重なりあう偶然で最終的に彼は無罪を勝ち取るわけだが、
こんなことあるの？ってくらい偶然が偶然を呼ぶミラクル。
しかし、それもこれも細かいことを覚えていたファンの証言と、それを丁寧に掬い上げ、アリバイに繋げるために努力を重ねた弁護士の努力あってこそ。
結末わかりながら観てても、その決定的な証拠となる瞬間がフィルムにくっきり映っていた時には感動✨
蛇足だが、この事件担当の刑事は、意図的に彼を犯人にするために行動していたので、後々処分される。また担当検事のどや顔も腹ただしい。
フアン本人がまたね、人の良さそうな風なんですよ。殺人とか出来ないんじゃないかと。そういう印象で判断してはいけないような気はするんですがね。
いつ巻き込まれるかわからないえん罪事件、いざそうなったら私に晴らせるだろうか？国家権力は大きく強い。
常に見張りは必要だ。
