差別されるとはどういうことか、それを追体験出来る映画。
映画や映像作品で"差別"を描く作品は山ほどあれど、俯瞰して、というか第三者的にみることが多い気がする。だがこの作品では「あたしが差別されている」ような気味の悪さを感じた。
苛酷だったもんで早く終われ早く終われと思いながらだが、時代の対比が繰り返されそれがなにを意味するのか考えながら観るのが面白い。
また視覚的な効果なのか明るさ暗さがはっきりしており何が何だかよくわからないシーンというものが少ない。
辛いんだけど面白く観賞。最終章では不思議な疾走感と爽快感に包まれる。
あの時代に奴隷として生きるしかなかった人々の鎮魂(たましずめ)であった。