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ファイティング・ファミリーのkのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

プロレスの知識はほぼ皆無なんですが、本当に面白いスポ根映画でした。

自分は兄がいる身であり、なおかつ恐らく“選ばれない者”側の人間でもあるので、
妹としてサラヤが感じる『何よりも側で共に夢を追っていた兄ではなく自分が選ばれてしまった居たたまれなさ』も想像出来るし、ザックの『ただひたすら夢のために努力を重ねても自分は彼女のような“選ばれし者”にはなれない悔しさ』も十分に分かるのでぐさぐさ心に刺さって、そこでもう涙目でした。

サラヤが自分のアイデンティティを捨てて金髪に染め小麦色の肌に日焼けするシーンはやはり少し悲しくなってしまいました。
『自分自身でいてはいけないんだ』と言われてるようで。
だからこそ後半からクライマックスに向けての流れが大好きです。
『自分は自分のままでいいんだ』『フリークのはみ出し者、それが私。それでいいじゃん』そう言われてる気持ちになって涙が止まりませんでした。

また、女性陣達のキャラクター像も最初はステレオタイプな雰囲気の流れでしたが、途中で『人は誰だって多面的でそんなに単純なものじゃない』っていうことを描いてくれたのがすごく良かったです。
人様の感想で見た『女性の敵は女性じゃない』が全くその通りだと思います。

ジャクロ演じるザックも最高によかったです。あんなお兄ちゃん欲しい。
知ったのはダンケルクで、何本かしか映画は観てないけど本当にいい役者さんだなあと改めて感じました。

もう一回みたいなあ。好きだなあ。
あとロック様はやっぱり超クール。
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