このレビューはネタバレを含みます
悪人が出てこず鑑賞後にシコリが残らない。
「お前らプロレス舐めてるだろ」的な存在と見せかけたブロンド3人衆も、身体は鍛え、夜遅くまで練習し、動機も単なる「目立ちたい」ではなく重いものも背負っている。
むしろそんな彼女たちをシンボリックに扱ってしまった自分の浅はかさを、ペイジを通じて知らされる。
親が子供に夢を託した、子供は親の夢を叶える道具、と叩くのは単純。
それでも自分も楽しくやっていたし人生の目標としていた。
そのことを忘れてしまい、親の責任にしようとした自分の弱さまで描かれる。
話としてキレイすぎるきらいもあるけど、エンドクレジットの実録パートで彼女彼らが持つエネルギーに嘘はなかったことがわかる。
2時間の映画ではなく、連続ドラマとして観たかったかもしれない。