sumire

アクト・オブ・キリング オリジナル全長版のsumireのレビュー・感想・評価

3.8
これはなかなか、色々揺さぶられる作品だった。
大量殺人者は戦争では英雄になるというのは散々言われてきているけど、それを実際に見ることができる。

今更反省したとして許されるものではないが、開き直ったり(主人公の旧友)そもそも反省の気配もなく金儲けに走ってる奴ら(政治家や青年団の幹部)に比べたら、主人公にはまだ悪夢を見るだけの良心はあったということか。

デブの舎弟がクセが強すぎて、前衛アートみたいになってしまってるけどそのせいで監督の意図とちょっとズレてないか。大丈夫か。いやホント強烈だった…
きっと主人公はあの舎弟の前で自分を肯定して、それを認めてもらうことでバランスを取ってたんじゃないかな。
たまに言い合いもするけど舎弟も慕ってたし。
sumire

sumire