September

オンリー・ザ・ブレイブのSeptemberのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久々に嗚咽がもれるくらい泣いた。
迫りくる炎の中祈るように土に顔を押し付け這いつくばりながら、どんなに怖かっただろうと思ったら涙が止まらなくなった。

そして静まり返った大地に残された灰。
全くこの事件を知らずに鑑賞しただけに衝撃的な結末だった。

途中消火活動の合間に交わされるどうでもいいような会話に少し退屈を覚える場面もあった。そんなくだらない時間がどれだけ貴重で愛おしい時間だったのかを最後に思い知らされる。そうだ、これは実話なのだと思い出しその事実が重くのしかかる。
どんなに喧嘩したって生きてさえいてくれればそれだけで良かった。本当はそれだけで良かったのに。きっとそう思ってしまう。
理不尽だと分かっていても、どうして生き残ったのが彼ではないの?と思わずにはいられない遺族たちの気持ちも分かるからまた苦しくなる。
この映画を通じて彼らがこの世に確かに存在し、多くの人を救ったということを知れて良かった。
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