ヒダリー

オンリー・ザ・ブレイブのヒダリーのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

灼熱の炎を前に背筋が凍り体温が下がる、奇怪でいて人間には基本当然な現象ですが、それが観て体験できる映画です。
火と大自然の恐ろしさを改めて実感しました。火の手って恐ろしく速いんですね。
家族やチームの繋がりが丁寧に描かれているからこそ19人の死が心に来ます…
実話をベースに物語を描くわけですから、消防士達の現場のドキュメンタリー的な側面が強く、山火事消防がどれほど過酷でどんなものなのかを知れましたし、そこに命を賭して戦う猛々しい姿が凄くカッコよかったです。こんな英雄達、ホットショットの存在が知れて本当に良かったと思います。
説明会の「自分が生きていることを最大限に悲しみ、悔やまれる」ことで生きている罪悪感が見ているこっちにもずっしり来ましたが、そんな罪悪感を克服し「生き残った罪悪感より、彼らとの出会いを誇りに思う。」という言葉が凄く胸に刺さりました。自分も今与えられている生を大事に精一杯生きていこうと思える映画でした。
亡くなられた消防士達に追悼の意を示します。
ヒダリー

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