あやしいかげ

ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者のあやしいかげのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

予想がいい意味で裏切られた形で、非常に爽快。
最後まで諦めない姿勢がまた小気味いい。

…が、この感動は構成の妙な気がする。

あらすじだけ読んで「アメリカンパイのオネショタ版かな?」とドタバタジュブナイル的なものを期待していた。
…が、ちょっとスカし気味の主人公に「あーちょっと感情移入しづらいな」と鼻白んだ。
が!すぐにそういう映画ではなく緊迫のスリラーなのだと分かる。
…が、銃撃や犯人のシルエットの表現から、グロ描写もホラー演出も程々っぽいぞと高を括る。
が!実は…!

と、この「が!」に次ぐ「が!」が「多分このくらいの面白さの作品」という経験知をガタガタにしてくれるので、面白さが手元が伸びる感覚がある。

偶然、直前に携帯小説ばりに登場人物がお花畑な純愛劇を見ており「これ、誰かがサイコパスとかじゃないと成立しないよね?」と話していただけに、非常に痛快だった。
やっぱどんな作品でもサイコは仕事するね。

この映画については"ネタバレ禁止"という注意すらネタバレではないかな。
あやしいかげ

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