あやしいかげさんの映画レビュー・感想・評価

あやしいかげ

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

映像的にはすごかったが、とにかく長すぎた。もし15分くらいの短編だったら絶賛していたかもしれないが、まあ長すぎる。
時間の都合でドルビーアトモスで見たが、意味がなかったね。

本作はすさまじく手が込ん
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スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

2.9

ファミレスで隣の席の女性が店長を呼びだし
「ポテトの揚げ方がおかしい!」とクレームをつけていた。
しかし話の内容が、季節ごとの揚げ時間の工夫から、メニューの改善方法、果てには写真と料理の差をどう埋めれ
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Be Cool/ビー・クール(2005年製作の映画)

2.0

タイトルが振るってる。
確かに観終わったあと
"ビー・クール、落ち着け。俺は大人だぞ…"
と怒りを堪えたので、作り手は視聴者の反応を読んでいたのだろう。
邦題は
「こんな映画にマジになっちゃってどうす
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グリース(1978年製作の映画)

4.0

時代遅れの恥ずかしいファッションも、とことんまでやり切ると超然した魅力が備わる。
服装・価値観・セリフ回しの何から何まで、あらゆるものが時代遅れ・手垢まみれで超ダサい。当時どうして流行ったかも分からな
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.5

ランダムに映画を流していたら
「あれ?この映画よく覚えてないけど、なんか感じ悪い終わり方だった気がする。なんでだろう」と再見。
なるほど、登場人物がろくでなしばかりなので不快で当然なのだけど…結末がこ
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ノロイ(2005年製作の映画)

3.6

観終わって「あー怖かったー!」となる映画ではなく、落語でクスリと笑うように自分の中で怖さを拾っていく作品。
こんな映画を観ようと思う時点で呪われてるので、できるだけダルくて、何もやる気が起きず、何なら
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.0

何だか分からないけど、とても気に入った映画。
理由は畢竟"趣味が合う"の一言に尽きる。

土地勘のない夜の街を徘徊するのはとても楽しい。
帰路を見失ったらどうしよう?というほのかな不安を抱えながら初め
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テリファー(2016年製作の映画)

3.4

作り手の「昔のB級ホラー愛」がひしひしと伝わってくる作品。
フォースの覚醒と同じ頃に撮られた映画とはとても思えない。
いつ覚醒するんだ君は。

ピエロってなんか不気味だよね!
→じゃあ殺人鬼にしてみよ
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テイク・シェルター(2011年製作の映画)

3.7

最後まで腑に落ちない作品のひとつ。
ヘレデタリ―やドニー・ダーコのように作品中にヒントが散りばめられていて、それらを読み解いていくと真実に近づける…
というタイプではなく、多分本当に真実は分からない。
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ミッドナイト・ガイズ(2012年製作の映画)

3.5

強面で通した名優たちが、哀愁漂わせた老犯罪者を演じる…公開はこちらの方が先だが、コンセプト的には「龍三と七人の子分たち」と一緒。
向こうは笑いがオチとしてついていたが、こちらはそれがない。
「見たか若
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ファウンド(2012年製作の映画)

3.7

少年の葛藤という器を真剣に描けば、中に入るものは死体探しの旅でも宇宙人との心の交流でも、なんなら兄貴が殺人鬼でも、なんでも面白いのかも知れない。
本作自体は、B級ホラー好きによるB級ホラー好きのための
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THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション(2014年製作の映画)

3.4

天才贋作家、ヤクザへの借金、仮釈放、親子三代の確執、病気の子供と、とにかく面白そうなパーツを切り出してそのまま並べた感じ。
要素だけ見ると面白いが、それぞれが大してリンクしておらず、多牌のまま処理でき
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

2.9

予告で「面白そうだな、でも三谷幸喜か。映画は長い割に微妙な作品が多いからな」なんて思っていたが、見始めて割と早いタイミングで三谷幸喜史上最低作品だと確信できた。
彼の舞台は大変面白いと思ってきたし、映
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バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり/悪夢の逃避行(2018年製作の映画)

3.6

小悪党が小遣い稼ぎをしていたら本当にヤバいヤツにぶち当たってしまい、さあどうする?という話。

良くも悪くも勢い任せの映画で、デビッド・テナントの存在感で何となく成立している感があるが、よくよく考える
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ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

予想がいい意味で裏切られた形で、非常に爽快。
最後まで諦めない姿勢がまた小気味いい。

…が、この感動は構成の妙な気がする。

あらすじだけ読んで「アメリカンパイのオネショタ版かな?」とドタバタジュブ
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GANTZ: PERFECT ANSWER(2011年製作の映画)

1.8

海外版ドラゴンボールはよくクソ映画として叩かれるが、個人的には大爆笑したし、十分な熱意は受け取った。
マンガ原作の邦画で、はっきりと「ドラゴンボールより上」と言える作品がどれだけあるだろう。

マンガ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

誰しも一度は想像する、都合のいい妄想が現実になった話。
テンポはいいものの、ボヘミアン・ラプソディーやロケットマンのように、暗い・醜い部分がない分、ちょっと単調にも感じたが、
飽きてきた頃に「なるほど
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.0

歳とともにアクション映画をあまり見なくなったが、思えばエクスペンダブルズなどは全て見てるし、正しくは「あまり見ない上に見ても覚えてない」のだと気付いた。
そんな中、ザ・ロックはとても鮮明に記憶が残って
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サウスパーク/無修正映画版(1999年製作の映画)

3.5

サウスパークの大ファンだが、本作は佳作とは言えない。
フセインのチンコや、国防長官の黒人の扱いなどは、さすが墨痕鮮やかなネタだったが、この内容なら45分で充分。

テレビシリーズの吹替が神懸った演出・
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.8

もし見終わった直後にタイムリープして、過去の自分に「すずさんの声合ってないよね」と言われたらきっとぶん殴っていることだろう。

前情報ほとんどなしに、
「あまり惹かれないほんわかした絵柄だが、ま、お手
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モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン(1979年製作の映画)

3.5

モンティパイソンにハマり始めた頃、ホーリーグレイル、人生狂想曲はDVDが気化するくらい観ていたが、本作だけは"問題作ゆえに"ソフト化されていなかった。
時が経ち、やっと手に入れて観てみれば、
「これ、
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.2

良くも悪くもオリジナル版を
「ほほほ蛍の墓に代わりうる戦争教育映画の決定版だ!(失禁)」
という目線で感動してしまっていたため、男女の機微をより掘り下げることで話が長くなった本作は、ちょっと微妙に感じ
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ショック・トリートメント(1981年製作の映画)

2.9

ロッキーホラーショーを30回くらい見てサントラを50回聴き、熱病に浮かされた状態でホクホクと本作のDVDを視聴したところで病は去る。
ショックトリートメントというタイトルの割に、ロッキーホラーショーに
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潜入者(2015年製作の映画)

3.8

潜入捜査ものでつまらない作品というのは寡聞にして知らないが、本作も押さえるところを押さえた手堅い出来。
一方で、如何にも潜入捜査もののテンプレ通りに話が進み、予想を上回るときめきがないのが惜しいところ
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.8

モンティ・パイソン映画を除いては、テリー・ギリアム作品でほとんど唯一面白いと思った映画。
島本和彦の
「漫画家は一作目は温めてきた やりたいことを出しきるからうまくいく、それ以降はうまくやろうとして迷
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モンティ・パイソン/人生狂騒曲(1983年製作の映画)

4.0

思えば、この作品を学生時代に観てしまったことがその後の価値観に大きな影響を与えた気がする。
これを深夜とはいえ地上波で流してたのだからテレビも偉いものだ。

一見やりたい放題で事実やりたい放題なのだが
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ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

3.3

主演2人の演技が中々なおかげで、前半は緊張感があり、真面目に見ていられるのだが、ホラー映画でモンスターが格好悪いというのはやはりダメ。
地下のルックは良かったのに、出来損ないのフレディがワイヤーアクシ
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.3

コメディ映画好きとして、ジャック・ブラックはよくお目にかかる俳優だが、正直今ひとつ好きになれない。
いかにも不謹慎なことをやりそうな顔をして、意外とヌルいことしかしないのがそのせいだ。
ターゲットに子
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サマー・インフェルノ(2015年製作の映画)

3.7

B級ホラー好きによるB級ホラーファンのための映画という印象。
意外と丁寧に作られているのだが、ターゲットになってるのはB級ホラーファンのなかでも限られた層。
好みがハッキリ分かれそうなのでオススメはし
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.5

『食人族』に比べ筋立てもスタッフワークも全てしっかりしているのに、印象に残るものは遥かに少ない。
名作というのは時代性と切り離せないのだなぁとしみじみ思う。

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

4.1

劇中ではロープの長さに一喜一憂してたが、作品尺は過不足のない絶妙な長さ。

ロープが一本足りない。
たったそれだけのことで、きっちり物語を組み立て、感動でも諦観でもない、ほのかな希望を残したラストを描
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

インセプションは今でも大好きな映画なのだが、本作については、どうもストーリーが辻褄合わせに終始していた気がして、手放しで面白いとは感じなかった。

インセプションでは「夢の中に侵入する」という設定がシ
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ブレイキング・イン(2018年製作の映画)

3.1

パニックルーム。


パニックルーム。


マジでパニックルーム。


…よりも悪い点が1つあって、キャストに全然魅力が無い。
ガブリエル・ユニオン演じるヒロインのお母さんがものすごい中途半端。
MI
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グレートウォール(2016年製作の映画)

2.8

西洋人が中国の城に迷い込んで、一緒に化け物を撃退する話。
歴史上の戦いを誇張して描いたスリー・ハンドレッドや、ファンタジー世界の攻城戦を描いたロード・オブ・ザ・リングから、リアリティや緊張感をオミット
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