あやしいかげ

グリースのあやしいかげのレビュー・感想・評価

グリース(1978年製作の映画)
4.0
時代遅れの恥ずかしいファッションも、とことんまでやり切ると超然した魅力が備わる。
服装・価値観・セリフ回しの何から何まで、あらゆるものが時代遅れ・手垢まみれで超ダサい。当時どうして流行ったかも分からないような文化を前面に押し出しており、究極にダサい。あまりにダサすぎて病みつきになる。
この作品はおそらく令和生まれのベイビーが観ても
「グ(笑)グ(笑)グ(笑)グリースライトニング⁉
あイタタタタ!イタい!イタすぎます(笑)超クール!」
と手を叩き、翌日にはリーゼントにして車にハコ乗り、眼鏡をかけてる奴はとりあえずイジメの対象にすることだろう。

サタデーナイトフィーバーでは硬派を気取っていたトラボルタがそのままのビジュアルで、ダンスの腕前を上達させ軟派に踊り狂っているのだからたまらない。
サタデーナイトフィーバー、そしてこのグリースがあったおかげで、その後トラボルタがどれだけクソ映画に出ようがどうしても彼を嫌いになれない。応援し続けてしまう。
どれだけつまらなくてもビー・クール。
彼を応援し続けたい。ビー・クール。
どんなゴミ映画でもビー・クール。
あやしいかげ

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