クリスマスに憧れのベビーシッターと留守番をする事になった12歳のルーク。
子供扱いされながらもドキドキの夜が始まるが――
まだ若いながらも、ルーク少年役の俳優の演技がとにかく素晴らしい。
シナリオ、そもそも某クリスマス留守番映画を思わせる作品そのもののルックからしてなかなかの曲者な変わり種作品ではあるのだが、
・愉快さ
・ショック描写のパワー
・登場人物の魅力
・はっちゃけ感
の全てで、似たシチュエーションの『ザ・ベビーシッター』を下回る感は否めない。
個人的には、取り立てて心に残る芯のようなものが感じられなかったので、個性はピンポイントでシナリオに尽きる。
とはいえ他作品と比較して論ぜずとも、また似た風合いや余韻の幾つかの作品と並べようとも、唯一無二の質感は持っている個性的なスリラー。