烏丸メヰ

ロングレッグスの烏丸メヰのレビュー・感想・評価

ロングレッグス(2024年製作の映画)
3.4
多数の殺人事件、その家に残された暗号手紙の主・怪人「ロングレッグス」――
FBIエージェントで並外れた勘を持つ女性は、その捜査に駆り出されるが……


“ロングレッグス(あしなが)”、子供、手紙といった「あしながおじさん」を匂わせ、某沈黙を思わせる題材、捜査ものだが、映画としてはミステリ感の弱い直球ホラー。
カット切替によるジャンプスケアの他、赤を駆使し、過去シーンのアスペクト比をいじる、T-REXの楽曲等が印象に残る。
特殊メイクや、怪人に扮するニコラス・ケイジ氏のルックもなかなか。

謎解きや捜査に沿った話だがこのへんは重視されない為、某沈黙っぽさへのミステリ目当てだと楽しめない感があり、ミステリ要素への期待度が無くとも、これは
「海外では超怖がられ、日本人には期待外れ」
となり得る作品群の一つだと思われる。言及は避けるが
“ある光の顔をして実は絶対的闇”
みたいな凶悪さ、あってはならなさの質感が、個人的な見聞上おそらく日本人には突拍子もなさや拍子抜けに感じられる人も多い為、本国の人々が感じた恐怖感が日本で伝わるかは微妙かも。

主人公の鋭い勘も、もしかすると「あの」影響の産物だったのか……?
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