のすけ

老人ファームののすけのレビュー・感想・評価

老人ファーム(2019年製作の映画)
3.4
『鬼が笑う』が良かったので鑑賞。
老人ホームで働く主人公。
認知症の老人たち、徘徊する老人たち。ほんと世話するの大変だなと感じた。少子高齢化の時代で平均寿命も上がっているし、介護する側の不足も問題視されている中、そういった意味でリアルな内容だった。自分もいつか世話される側になるのかと思うと悲しい。
う○こ掃除がリアル。老人が「財布」と言って両手で握りしめていたのがう○こで、顔に投げつけられたり…

人間扱いされているようでされていない老人たち。
必死に老人たちに声をかけても、優しくしても、届いているようで届いていないもどかしさ。
繋がっているようで繋がっていない関係性。ここはファームなのか…
責任者の男もどこか変。タイトルが秀逸。まさにそんな感じ。

ラストに向けて主人公の何かが爆発していく。
ラスト含めいまいち何を描きたかったのかがぼやけていてあまり伝わって来なかったが、テーマとしては興味深い内容だった。