このレビューはネタバレを含みます
ノイズとは?
「LIFE」以降、WILLITSやFENNESZ、アルヴァ・ノトら現代音楽のアーティストと盛んに実験的な音作りに取り組んだ坂本龍一の終生のテーマ、ある意味でその集大成と言えるライブパフォーマンス。
蓄積される音の集合体は、
前衛的と言う言葉すら古くさく感じてしまう程、若々しい。
大半のアーティストが過去の栄光に縋る中、常に進化を求める彼のスタイルは、自分の殻を破る為の試みで、
一体どこまで先を走り続けていたいのか?と思ってしまう。
この人の頭の中にあるテーマは常に、進化すること。
音楽とノイズ(ノイズも音楽だけど)の格闘。
坂本龍一が見ていた音楽の地平線をこの先100年で繋げる事が出来るだろうか?
過去から未来に繋がっていく、創る喜びを。
そして今、無性に「惑星ソラリス」を鑑賞したい…