知らなかった人。
女性版ジェイムス・ブラウン。冒頭からのパフォーマンスはその呼び名のまんま、魂のままのシャウト。
このシーンから癌の発覚、闘病、復活を追うドキュメンタリー。
頭が良くて、逞しい女性だなと思った。
JBがかつて受賞した数々の記念トロフィーや賞状を眺めながら「一つでいいから大きな賞が欲しい」と言うシーンが凄く残った。
一旦闘病して奇跡の復活、アルバムをリリースし、このドキュメントを取り終え、グラミーにもノミネートされ再発発覚。
2度目の闘病生活の末1年後にこの世を去った。
その事実に何とも言えずガクッと来た。
あぁ、絞り出したんだなぁ、と。復活ライブのシーン格好良かった。

• #Mi2017鑑賞

ジェームス・ブラウンを彷彿とさせるシャウト、そして本当にご機嫌なソウルミュージックを残して、猛スピードでこの世を駆け抜けていってしまった女性の物語。

才能はお墨付き、彼女を支えるメンバーも揃い、あとはほんの少しの"運"が必要なだけ。なのにそれすら与えられないばかりか、最終的には人生の残り時間まで奪われることになる。

闘病から奇跡の復活、人気も出てきて、グラミー賞もノミネート。いよいよブレイクか！ってところで癌が再発し、シャロンはそのまま旅立ってしまう。

だけど彼女は最後まで明るく、悲劇的な物語とはなっていない。最後の最後まで、まだまだやったるで！的な感じなので観ているこちらまで元気が出てくる。もし病気がなければきっとグラミーを獲得し、ブレイクしてたに違いない。

本当は全音楽ファンに観てもらいたいです。どんな音楽ドキュメンタリーより観てもらいたいのだけれど、配信状況を考えると中々難しいかも知れない。だから見かけたら是非逃さないようにして欲しい。Anvilのドキュメンタリーも同様です。

人生なんてあっという間。上手くいくかいかないかは運だから、せめて楽しく過ごしていたいよね。本作を観終わってからその思いがより一層強くなった。

2017年見た中で一番グッときた。彼女の音楽めちゃくちゃ好きだし、背景が見れたことに感動。Daptoneの成り立ちや歴史が見えるのもグッとくる。