真兵成花

娼年の真兵成花のレビュー・感想・評価

娼年(2018年製作の映画)
3.6
一人の人間が娼夫となることで女性が人には見せない一面を知り人間について学び成長する人間ドラマ。

娼婦という職業について誇りや自覚がしっかりあるのなら立派な接客業だという風に描きつつも、そのリスクや危険性、偏見等についてもちゃんと触れていたバランス感覚が良かった。
 
にしても娼婦という職業も立派に務めるのは大変だろうなあ。
身体を満足させるだけならまだしも、相手の心まで満足させるには様々なお客さんのことを理解し察して気遣いが出来ないといけないという。
そういう意味でもリョウ君みたいなイケメンでスタイルも良く知性もあって若いのに落ち着きがあり、そしてお客さんの心に寄り添える男性がああいう店にはたくさん働いてるものなのかと気になった。


個人的には裸の男の後ろ姿っていくらスタイル良くてもなんか面白いなあとニヤついたり、映画の雰囲気に合ってない野生味溢れる塗れ場のシーンになると我慢出来ず停止ボタンを押して爆笑してしまったり、『1:07:10あたりで松坂桃李の下の毛見えてない?その直接にはモザイク入ってるよね!?』と1人何度も巻き戻ししてキャッキャしてるような自分は一生リョウくんみたいな男にはなれないんだろうなと確信した笑

他の方のレビュー軽く読んで改めて思ったけど、友人たちと一緒にこの作品を見たらめっちゃ笑えるエチエチ映画という評価になってもおかしくないなと思った。
真兵成花

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