娼年のムビっ子タウリのレビュー・感想・評価

吐息、囁き、静、動が目まぐるしく交錯する。セックスシーンが長いお陰で自分の気持ちや主人公の感情にうまく入っていくことができる。
エロス、といえばそこまでかもしれないが、それこそ人間の本質的な欲のひとつ。この作品は1人の男の生に着目した物語だ。
時間と共により人間味溢れてくる主人公を絶妙に演じ切った松坂桃李には脱帽。どこか危うくて裏があり、それでいて何か刺激を待っているような目。この俳優じゃなきゃできなかったかもしれない。