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ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男のwakjgのレビュー・感想・評価

3.7
どんなおしゃれなデザイナーが出てくるのかとおもったら、シャツにパンツの普通のおじさん。
服も、デザイン画をおこして制作するのではなく、チームであれやこれや話しながら、ファブリックと対話しながら、自分の美意識を信じて作り上げてゆく。

コレクションに向けた制作過程だけでなく、彼の自宅や恋人との関係まで踏み込んで描かれる。
(彼の家は、花とアンティーク家具に囲まれて、とても美しく心地よい空間だった)

ファッションという言葉は流行に左右されるから嫌いだ、もっと時間を経ても楽しんで美しくある服が作りたい。というドリスのモットー、コンセプトを裏付けるように、映画の中の彼の仕事や私生活には強い説得力があり、流行に左右されず、美しいものを提供したいというドリスの姿勢に熱く胸を打たれた。
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