Omizu

女ともだちのOmizuのレビュー・感想・評価

女ともだち(1983年製作の映画)
3.7
【第56回アカデミー賞 外国語映画賞ノミネート】
イザベル・ユペールとミュウ=ミュウ主演の人間ドラマ。女性監督ディアーヌ・キュリス監督による作品で、セザール賞では作品賞など4部門にノミネート、アカデミー外国語映画賞にもノミネートされた。

愛のない結婚をした二人の女が友情を深めていく様子を描いている。強制収容所から逃れるために結婚したレナ、愛する人を亡くした後再婚したマドレーヌ、二人の友情をきれいに描いていてよかった。とてもいい映画。

とかく映画の女性同士は対立構造にされたりしがちであるが、本作は本当に美しい友情として表現されている。

自立する女性たち、それに理解を示せない男たち、反比例的に作用していく。レナの夫がブティックをめちゃくちゃに壊すところが印象的。怖い。

浜辺で対話する夫婦で終わるのもなんかいいね。はっきりとは示さないフランス映画らしい語り口とラストがいい。

イザベル・ユペール、ミュウ=ミュウ、どちらも素晴らしい。第二次大戦後の二人の女性の肖像として出色の出来。いい映画。
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