ち

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~のちのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

あんまり面白くなかった。

・テーマが多すぎる。
正義と不義との葛藤なのか?自分だけ置いていかれる無力感の克服なのか?自分を育ててくれた街を守ることなのか?一つの作品として統一感が感じられないので、ストーリーが分かりづらく、疲れる。
・日常ギャグアニメの映画版という枠から逸脱している。
しんのすけが超常的な力を手に入れたとしても、それはアクションボールとか魔法のトランプとか金魂の湯によって一時的に得られたのであって、今回のように才能と訓練によってぷにぷに拳を会得してしまったらそれは日常回に戻れるのか?これ、クレヨンしんちゃんなんだよね、という不安が残る。
・敵に打ち勝つ理論の不在
マサオの克己心は丁寧に描かれていたので良かったが、何によって市民とランちゃんの洗脳が解除されたのかの説明が雑すぎる。気が付いたらハッピーエンドっぽくなっていて戸惑った。踊れアミーゴの再来か?
・スケールが迷子
春日部の小さなチャイナタウンが舞台であり続けたのに、取ってつけたような中国、何故かいきなり入るファンタジー、謎の草原が突然現れるラストシーンと、忙しい。日常とか現実とどれくらい距離が置かれた舞台なのか分からない。
・両親の意思の不在
今回はかすかべ防衛隊がメインだったので家族はサブで全然いいんだけど、大人として、人の親としての言動が全然出来てなかった。こないだブリブリ王国とかブタのヒヅメを見たばかりなせいかなぁ?取ってつけたようなひろしの説教とかマジで見てらんない。
・ザコいギャグが多い
妖怪ウォッチでももうちょっと大人向けなギャグやんぞ、って感じの幼稚すぎるギャグが多かった。幼稚でザコいギャグやるなら、テンポよくスピード感で畳み掛けるか即座のツッコミがほしいのに、長いこと引っ張るので見てらんなくなることが多い。つらい。

面白いところもあったので…

・マサオ「兄弟子だから。」
・スタッフロール(過去最高に良い)
・「クレーマーか?」「クレーマーです」
・バラエティに富む秘孔
・茹ですぎたメンマみたいな顔
・バキュームフェラ
ち