海老

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~の海老のレビュー・感想・評価

3.5
アクション大盛り友情濃いめ!!
…というか、それ以上に展開ましまし。笑

去年に観たシリリが随分と乱雑に見えた事を思うと、今作は王道な展開で楽しめました。

一度食べると病み付きになるラーメンで街を乗っ取ろうとする悪役に、幻の拳法ぷにぷに拳で立ち向かう、というのが予告でも明らかにされていた骨子です。
見せ方は柔らかいですが、ラーメンを食べて住人がどんどん正気を失う様子はパンデミック系のパニックもののようで、うちの子を含め、子供は少し怖がっていた模様。子供向け映画なので薬物の類はご法度なのでしょうが、病み付きラーメンの真相はなかなかトンデモな設定。クレしんだから許される代物ですね。笑

カンフーを題材にしているだけあって、修行シーンの比率が高いのは良かったです。妙な拳法ながら、修行を経て強くなっていく姿は題材が何であれワクワクします。「春日部防衛隊!アイヤー!」と中華アレンジされているのも憎い。

普段は情けないマサオにスポットライトがあたる話でもありますが、マサオが超覚醒して大活躍!!というほどに都合よくはありませんでした。それでも、そんなマサオだからこそ、とあるシーンでの発言は一際光っていました。今まで見てきたマサオで一番カッコよかったな。

冒頭で「展開ましまし」と書いたのは、
カンフー修行、ゾンビもの、マサオの活躍、師弟の絆、と、それ以外にもまだ大きな要素がぶち込まれるからです。ネタバレになるのであえて避けますが。
さすがに散らからないか?と思ったんですが、一応一連の話は繋がっていくものの、微妙に終盤が投げやりに見えてしまいましたかね。笑
ヒロシとミサエは今回ほぼ部外者で、これだけの要素が詰まっているから、家族ネタは外して正解かと思います。かっこいいヒロシは観たかったですけどね。

物語の本筋であるランと春日部防衛隊との友情は、全編通して重視されているので、トッピング過剰ながらも纏めた感じです。

なかなか勢いがあり、起伏の激しい熱もあって、お祭り気分な感じでした。

前作のシリリとの別れがあまりにアレでしたので、結構心配していました。今回はとてもキチンと完結していて一安心。次回もまた楽しみと思えるようになりました。

再見!!
海老

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