何とも憎めない、
何と愛すべき人々なのだろうか、と。
個人的には、凄く楽しくなった作品でした。
協力する人々、彼女の家で待つ男女警官の苦笑、
歓声を挙げる画面越しの老若男女、
そして、3人。
関係性が希薄、繋がりも薄く、などの意見も。
では、
どの位の付き合いなら、深く、
どの位の年数を共にすれば、濃い、とするのか?
結局の所、年数だけの『うわべ』のみ、
共有時間が長くても『浅くペラい』…
そんな付き合いが大半なのでは?
少なくとも、彼ら3人の関係は、
そんな薄っぺらい人の
10年分より濃く、熱かった数日だと思いますし、
『希薄』以外の何ものでもない、
一切、無関係なのに歓喜する人々ですら、
そこら辺の纏まりのない 何かしらの集団より
一致団結した瞬間だったのではないでしょうか。
歳を重ねると、危ない橋は渡りませんし、
リスク回避を軸に思考してしまっています。
『僕は、ちゃんと来たよ』
そんな恋愛、冒険、してみたかったですね。
色んな意味で、
『楽しめた』は勿論なのですが、
『楽しくなった』作品でしたね。