スローモーション男

夜の大捜査線のスローモーション男のレビュー・感想・評価

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
4.0
すごくタイムリーな作品でした。

田舎町で黒人刑事と警察署長が対立しながら事件を解決していく。

この映画で一番描かれているのは黒人差別です。主人公のシドニーポワチエ扮する刑事が自分を殺す気で襲いかかってくる白人集団に立ち向かう❗

この映画の名シーン、綿花の農場で黒人を奴隷のように扱っている農場主に殴られるが殴り返すあのシーン❗もう俺たちは白人の飼い犬じゃない。キング牧師の優しさだけでなくマルコムXのように時にはやり返さないといけないことを教えてくれます。

現在、アメリカ中に広がっている黒人による暴動。未だに起き続ける黒人差別にどう立ち向かうのか?果たしてこの映画のラストシーンのように肌の色関係なくお互いを尊敬できるのか?
 その答えは出せるのか分かりません。でも何も解決策を見つけないのは卑怯です。世界中で大変な時期なのだから手を取り合い事件を解決していくのです。

シドニーポワチエ93歳でまだ元気なのが驚きました!