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SHOCK WAVEショック ウェイブ 爆弾処理班のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.6
久しぶりのアンディラウ。相変わらずカッコいい。

今度のアンディラウは『爆弾処理班』。
彼が表彰された時の舞台で話す“ネズミが猫に襲われずに餌を取る話”、カッコいい。自己犠牲の塊みたいな男。

彼は危険を顧みず、とある組織に潜入捜査官として潜り込む。
その組織が爆弾を多用することから、それに見識のある彼が抜擢されるが、そこで本丸を逮捕できずトカゲの尻尾切り程度に終わってしまう。

それが原因で組織のトップから逆恨みのような展開になり、彼を標的にした爆弾事件が相次ぐ展開に。
彼自身にも、そして、多くの市民を巻き込んだ爆弾事件に奔走する。

普通の刑事アクションやドラマではなくあくまで“爆弾”にこだわる展開がなかなか面白い。

だからあまり近距離の肉弾戦や銃撃戦は少なく、爆弾の破壊力とそれに戸惑う市民や、何とか爆弾を解除しようとしたり、市民を逃がそうとしたり、爆弾の被害を最小限にしようという時間との戦いが多く、ドラマ、サスペンスとして緊張感がある。

トンネルでの爆弾騒ぎでアンディラウが組織側との交渉役となる。どんな時も、どんなピンチでも決して慌てない爆弾処理のエキスパートとしての彼から滲み出る雰囲気がカッコ良すぎる。

それでも、出てしまう犠牲は止められず、最大限の努力はするものの防げない爆発が出る、、、自分の目の前で。

組織のボスは自分に起きた悲しみをアンディラウや当局側に“目には目を”の思想でぶつけてくる。

一方でトンネルでの爆弾騒ぎで裏で起きる株価の変動、、、実はその辺の政治も絡んでくる。

そして、そんな状況下でもボスがやっとの思いで救い出した弟は弟で思うところもあって、兄弟間での思いの行き違いもある。

このボスがかつて目をかけたアンディラウが潜入捜査官で裏切られた思いがこの騒動にどんどん拍車をかける。

この2人の関係性。
静かなやり取りの中で、お互いの人間性もそれとなくわかっている中で動くこの組織、当局、そして、政治。

実はそこそこ入り組んでいて、爆弾を止める止めないだけの話ではない壮大な背景のアクションサスペンスだった。

続編もあるっぽいのでそれはそれで楽しみに。
というか、これでどうやってアンディラウで続編、、、になるのか、、、。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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