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ファントム・スレッドのデコのネタバレレビュー・内容・結末

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

出ましたPTA監督の新作でダニエル・デイ=ルイスの引退作とも言われる本作。
ドレス仕立て職人の話?くらいの事前情報で鑑賞しました。
主人公のドレス職人ウッドコックがある日偶然出会ったウェイトレスのアルマ。
自分のドレスに理想とされる体を持つ彼女を見初め、公私ともに一緒に過ごすようになるが…
というお話。



あくまでもドレス作り以外の事は興味がなく、自分の生活に他人を入れたくないウッドコックと、彼を愛し、また彼にも自分と同じように愛して欲しいアルマとの恋愛においてのパワーゲームを描いていて。
1950年代イギリスの一流のドレステーラーを舞台にしながらもなんと普遍的なテーマ!いつの時代も恋人達はそれぞれが主導権を奪い合うんだなあ。


中盤以降
「あれ?これどうなっていくの?😳」
と意外な展開へ。
名優ダニエル・デイ=ルイスに食われることなくヴィッキークリープスが対等に演じていて、2人の会話ではなく眼だけの演技でマウントを取り合う感が凄かった。
結末も斜め上で着地、まさかのハッピーエンド。共依存、2人にしかわからない幸せ。
浜崎あゆみの歌『appears』を思い出したりなんかしてみたりも。
(古い…)


ウッドコックがドレスの作り手としては天才なんだろうけど、人として難ありなことは明らか。こんな人近くにいたら絶っ対嫌!!と思うのにそこでダニエル・デイ=ルイスの魅力が炸裂。
こんな嫌味ジジイなのに笑ったら可愛いんだもんなー。ホント可愛い😍
きっとアルマも「うっとおしいところもあるけど、なんか可愛い」って思ったんだろうなーと思ったんだ。きっとそうだ。


それにしても今回PTAは原案、脚本撮影?までこなしたらしい。こだわりっぷりが凄い。
近くにいたらちょっとアレな人なんだろうか…と思ってしまわないでもない笑
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