いろんな映画でよく見かけるフランク・グリロ主演。
出所後、「逃がし屋」として闇の仕事を続けていたがある夜とんだトラブルに巻き込まれてしまう。
といった掴みはバッチリ。
そして、本編はひたすら車中心のカメラワークで進行する演出が特徴。
……なのだが、固定カメラでもなく中から外からと車写したりしているのであまり意味が無い。
むしろ、いらんことせんで普通に撮ってくれよと思うシーン多数。特に後部座席からのカメラは誰の視点なんだと違和感バリバリ。どうせなら後部座席にガールフレンドでも載せてそこ視点の映画にすればねえ。
結局面白かったのは最初の15分くらいまで。
車の中だけで進行する映画といえば、トム・ハーディのオンザハイウェイというクソ退屈な映画があったが、まあ本作は主役が車から出たりすることで動きがあったので、あれよりはマシという印象。
タクシーやトランスポーターみたいに巻き込まれアクション映画は既にあるわけだが、今作はそれとオンザハイウェイを混ぜた映画、ということになるだろうか。ひたすら車内は電話で尺繋ぐしね。
しかし及第点ならず。車内だから格闘系アクション作れないしね。……本末転倒。
しかし、「ムショ帰りのちょいワルパパが奮闘イェイ」ってのは最近見なくなってきたけど、まだまだテンプレなんだなあと。
まあ20年前なら面白かったかもしれないけど。目新しさはほぼない(というかこのジャンルで使い倒されている)。
ベイビードライバーくらい「今」の映画に振り切ってくれないと楽しめないなあ。