上海十月

港町の上海十月のレビュー・感想・評価

港町(2018年製作の映画)
3.8
観察映画の凄みを見るような作品。当初は、漁師の高齢お爺さんの話で生産と流通の話かと思いきや、魚屋のお婆さんが軽トラで各家を把握していて各家の状況を事細かく話す。そして後半ベラベラ人の家の話を喋り倒し、世話を焼くお婆さんが出てくる。非常に細かいところは撮り続けていくとこの町の抱える問題が明日の日本のように思える。世話焼きお婆さんは、一人になった背景を説明しだし内容が分かりずらいが、だんだんこの映画が黄泉の国での出来事ではないかと白黒画面と相まってビビる。ラストのカラーで娑婆に帰れた気がした。
上海十月

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