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ジョーン・ディディオン: ザ・センター・ウィル・ノット・ホールドのyassoonのレビュー・感想・評価

3.8
作家ジョーン・ディディオンにもその著作にも全く触れた事がなかったが、ひとりの女性の生き様として興味深く観た。過去の映像、ジョーンとジョンの夫婦と娘のクインターナ、そして彼らを取り巻く人達の写真がとんでもなく魅力的で驚く。特にジョーンの美しさ!家族の写真や動画ってどんなものでも沢山撮って残しておくものだなぁ…と自分の家族に置き換えて少し後悔すると共に、それがのちに悲しみを思い起こさせたり、乗り越えさせたりする事に繋がると思うと複雑な気持ちになる。とても身近な人を亡くす体験が自分にないだけに。でも、いつか大切な誰かを失う事があれば、頼りに出来る書物が見つかった事は確か。曖昧な、つかみどころのない、漠とした感情を文字や言葉にする能力のある人がこの世にいる事のありがたさ。

ジョーンの痩せすぎは本当に心配になる。何か食べて!(70年代から体重変わっていないって本当?)観て良かった、と思える作品(3-12)。
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