"いつやめてもいいじゃない?ただ。おいしいお茶を飲みに来れば。いいじゃないの。"
"初めに、形を作っておいて。その入れ物に、あとから心を入れるものなのね。"
"頭で考えちゃだめ。習うより慣れろって言うでしょ?稽古は回数なの。そのうち手が勝手に動きます。"
"お茶事はお茶の集大成です。ご亭主もお客も。それが、一期一会のお茶事だと思って。心を入れてするものですから。皆さんも、真剣におやりください。"
"本物をたくさん見て。目を養うのよ。"
"かつての自分を見てるみたいでしょ。"
"教えることで、教わることがいっぱいあります。"
by 武田先生
全てを"今"理解することなんて必要ないかもしれない。だけど。"今"をしっかり感じないと。変化を楽しめなくなっちゃうかもしれないぞぉ〜。
丁度いい年齢で観れたかもしれない。
若い頃だと、淡々としていて退屈だったろうし。年老いてからだと、典子観点では感じれなくなってそうで…。
39歳の今だから。武田先生の言葉の意味も。典子の気持ちも。どちらも、スゥ〜っと心に入ってきた気がするのね。
茶道に興味なんて、お茶の粉粒程もなかったけど。なんかぁ。よかったなぁ。
その瞬間、瞬間を嗜むことの大切さ。それは、全身で感じて心を委ねることなのかなあ。
なんだろうなぁ。鈍感過ぎても退屈だし。過敏過ぎても疲れちゃうから。素直に感じることを愉しむって、物凄く難しいんだけど。ありのままを、ありのままに受け止めれる心って大事にしたいよね。
典子が茶道に惹かれていき、彼女の感性を開放していく様がいいよねぇ。それを、優しく寄り添い導いてくれはる武田先生もまたお素敵でござぁますの。
耳にも優しい作品だよね。
樹木希林ばぁ様を筆頭に、キャストの方々のお声がお優しく。雨や蝉の声、お茶を混ぜる音やお湯の注がれる音。いろんな表情の音を大切にしてはるのが、物凄く伝わってきたよねぇ。
いやぁ。優しかったなぁ。
典子の気持ちに感情移入しちゃうと、些か重くもなりそうなんだけど。
それでも、やっぱり。優しい作品に感じたかなぁ。役者様が放つ雰囲気がそう感じさせてくれたのかな??
十二年おきぐらいに見返したら、味わいが変わりそうで。楽しみだよねぇ。
今日のお茶は
今日しか飲めない
今のあなたしか感じることのできないことを
日日大切に
あなたはいろんなお茶と
出逢える人です
日々是好日
"こうして、同じことができるってことが。ほんと。幸せなんだなぁって。"
by 武田先生
"お父さん。ありがとうございまーす!あー。あぁーっ。ありがとうございまーす!!ありがとうございます!ありがとうございます!!"
by 典子
Cast(役者·キャラ) 5
Story(物語) 4.5
Architecture(構成) 4.5
Picture(画) 4.5
Acoustic (音) 5
24-77