典子は二十歳になってやりたいこともない中で将来のことを考える中、従妹の美智子とお茶教室に通うことになります。
典子は不器用な性格ながらも家族や従妹と仲良くやっている感じです。序盤はお茶の稽古のシーンで、理屈が分からない作法を覚えなければいけません。私は全然お茶のことが分からないので、典子と一緒に耐え忍びます。
典子が大学を卒業して周りは変わっていきます。道子が人生の王道を行く中で典子はやりたいことが定まらないままお茶を続けます。正直、どっちが幸せというより、どっちもどっちなんですよね。
お茶が続き、それが典子の人生の軸になってきます。辛いことがあって何もしたくない時でも、お茶に行くことがきっかけとなって動き始めます。習うより慣れよの世界の中で、典子はお茶の作法に慣れていく中で、全然慣れない自分がいます。
すぐに分からないものも続けることで分かるようになります。先人がいくら説明しても経験しないと分からないことだと思いますし、このようにして歴史は繰り返されていきます。最初は真摯に学べ、考えるのはその後だというのはプライドを持ってしまうと難しいので考えさせられます。
自分にとっては何の面白味のない作品でした。お茶である必要はなく、色々な題材で同じようなことが言えると思ったからです。ただ、20代で軸が決まらずにさまよっている人が観ると刺激を受けるのかもしれません。