このレビューはネタバレを含みます
すごく「音」と「景色」を大事にした映画です。
雨の音、波の音、電車の音、車の音、黒木華の走る足音、そして茶道の音。
お父さんの表情、季節によって変わる花、住宅街の景色、茶室の文字やお菓子や茶道具。
主人公がお茶を始めて、
ぐるぐると季節が回る中で、
何にも変わらないように思えて絶望して、
干支をふた回りしたらハッと気づくあの感じ、とても心地よかった。
隣のおじさんガーガー寝てたけど、
確かに眠くなる映画だけど、
最後まで辛抱強く見て感じて、最後の黒木華の気づきを堪能すべし。