あんず

日日是好日のあんずのレビュー・感想・評価

日日是好日(2018年製作の映画)
4.0
触りだけ観ていたけど、つい後回しにしてしまっていた作品。
でも、今、観ることが出来て良かったなと思う。

茶道は覚える所作が多くて大変そう。女優さんたちの役作りには頭が下がる。

茶道を通じて、淡々としているようでドラマティックな主人公の人生が描かれる。
また、茶道を通じて、今話題となっているマインドフルネスの精神というか、人生の本質を描いているような……

そして、後半「一期一会」の精神、ほんの10年前には予想だにしないことが世界では起こっている、そんな中で同じことを繰り返し出来ることの幸せ、など、まるで今のコロナ禍に向けたメッセージのよう。

こんな時こそ美味しいお茶で一休み🍵
そして、落ち着いたらお茶を習うのもいいな~

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2021年2月11日 再鑑賞

マインドフルネスの本を最近読んでいるけれど、どうもしっくり来なくて、そうだ💡これを観ようと思って。

その視点で観ると、まずお母さんが、とにかく先生のお辞儀が人と違って美しいって言っている点から、先生がマインドフルネスに生きていると思った(本の受け売りだけど)。

先生の「頭でばかり考えないで、体を信じなさい」とか「前にやったことは一旦忘れて、目の前のことに集中」というような言葉が最初は何でなの?と分からないけれど、そういう風にするうち、典子が自然と体が動いてお茶を点てられるようになり、お湯と水の音の違いに気付いたり、季節の移ろい、雨音や夏の暑さなどその時その時を味わって生きることの大切さや、自分が何をどう感じているのか(過去にどう感じていたかも含め)が分かり、人との出会い、繋がりの尊さ感じられるようになる姿を見て、茶道やマインドフルネスの素晴らしさを理解することが出来たような気がする。

ただこれも、頭で何となく分かった気になっているのと、日々の生活の中で実践して行くのは大違いなので、私も典子を見習って少しずつ実践したい。

良い映画なので、ダメ出しはしたくないけど、どうしても前半の典子と美智子のヘアメイク、ファッションに不自然さを感じてしまった。

あと、典子がずっと独身だったのか、仕事はフリーライターのままなのかなど、典子の生活が気になったけど、多分、この映画ではそこは大事ではなくて、どんな生活をしていても、「日日是好日」に生きることこそが人生において大切だと言いたいのだろうと解釈した。

昨年の5月に書いたレビューに「落ち着いたら~」とあるが、9ヶ月経っても一向に落ち着かないな~💨
あんず

あんず